兵庫のひとはくでアリとハチの講演を聞いてきた。

二か月ぶり七回目の兵庫県人と自然の博物館。今日は『アリとハチの昔話ー中性代にはじまる昆虫の多様化』っていう講演を聞いてきた。

めちゃくちゃ楽しかったなー。改めて「やっぱ俺ってアリ・ハチの生態大好きやな」と思った。何時間でも聞いてられるわ。

講師の橋本先生も当然アリ・ハチを専門に研究されてる方だから、アリ・ハチへの愛が話の節々に感じられて「あー、わかるわー」って感じだったなw

トックリバチの巣の入り口の「返し」とか、スズメバチアシナガバチの巣の付け根が細いのには、アリ除けの意味があるという話は初耳で興味深かった。アリが忌避する化学物質も確認されているとかいう報告もあるらしい。日本のアリはまだおとなしいけど、熱帯地方のアリはほんとに厄介そうだもんな。

あと、「アリとスズメバチはお互いにミツバチよりも近縁」っていう説は常識だと思い込んでいたけど、去年、分子の系統解析で「アリはスズメバチより、ハナバチ類(ミツバチとか)との方が近縁」という説が出ていたらしい。知らなかったので超驚いた。形態的には素人目にもスズメバチの方が近そうな感じするもんなー。まあ、まだ今後覆るかもしれないよね。

顎が180°以上開いて、凄い勢いで閉じるいわゆる「トラップジョーアント」の話の時に、顎を閉じるための筋肉がどうなってるのかってことで、頭部を解剖した写真見せてもらったけど、凄かった。あんな小さいアリの頭部だけうすーく筋肉が見えるように解剖するとかどんな超スキルだよ。感動もの過ぎる。

白亜紀琥珀から見つかった化石種のアリで、顎が左右じゃなくて上下に開閉するアリがいたっていう話も凄かった。CTの画像を見せてもらったけど、今の常識じゃ考えられないアリ過ぎる。これだから古生物は楽しいんだよ。うん。

それと、来年は竹筒トラップを仕掛けて遊ぼうと思った。